『介護の転職エージェント』がどのようなものかご存じですか?広告などで見かけたことがあるかもしれませんが、くわしく理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。
私は転職エージェントを使って転職し、休みなく働かされるブラック施設から脱出することができました。今は残業の少ないホワイトな環境で働いています。年収も50万円ほどアップし、転職エージェントを使って本当に良かったと思っています。
『介護の転職エージェント』はあなたの転職を絶対に保証してくれるものではありません。でも「介護が好きだから介護職員として働き続けたい」と思っている人にはメリットの多いサービスです。
この記事では『介護の転職エージェント』の特徴や上手な使い方を解説します。特にブラック施設で働く職員にはエージェントの活用がオススメであり、その理由についても解説します。
「転職エージェントってどんなサービス?」と疑問に思っている介護職員に参考にしてもらえたら嬉しいです。
- すべて無料で使える
- 専任のエージェントがあなたの転職をサポートしてくれる
- 非公開求人がある
- 内部事情を把握できる
- 簡単に登録、利用できる
『介護の転職エージェント』の上手な使い方
- 自分の希望条件を正直に伝える
- エージェントとの連絡体制を事前に決めておく
- 相性の悪いエージェントは変更してもらう
- とりあえず登録して、よい求人がくるのを待つ
- 今より条件の良い職場を見つけやすい
- 働きながらでも、効率的に転職活動ができる
- 職歴を評価してもらえる
それでは順番に解説していきます。
特徴:すべて無料で転職を支援してくれる
まずは『介護の転職エージェント』とはどのようなサービスか、特徴を解説します。
すべて無料で使える
転職エージェントはすべて無料で使えます。担当エージェントから何社紹介されても、最終的に入職してもしなくても無料で転職サービスを使えます。
「登録は無料だけど後から紹介料をとられる」「紹介先を断ったらペナルティが発生する」ということは一切ありませんので、ご安心ください。
なぜ無料でサービスを受けられるのでしょうか。実は転職エージェントは、就職先の施設から紹介料をもらうという仕組みをとっています。施設側にとっては、希望に合う求職者をタイムリーに紹介してもらえるため、効率よく採用活動ができるメリットがあるのです。
あなた専任のエージェントが転職をサポートしてくれる
あなた専任の転職エージェントがさまざまな場面で転職を支援してくれます。たとえば以下のような内容です。
- 施設見学や面接の日程調整
- 履歴書の添削
- 面接対策(アピールすべき点のアドバイスなど)
- 面接の同行フォロー
- 条件交渉(給与、勤務日数、勤務時間など)
- 就職後のアフターフォロー(困りごとの相談など)
これらをすべて自分でやると多大な時間がかかりますし、精神的にも疲れてしまうでしょう。転職エージェントを利用する最大のメリットは、このサポートを受けられる点にあります。
非公開求人がある
転職エージェントは非公開の求人情報を独自に持っています。非公開求人とは一般の求人情報サイトなどには載っていない情報のことです。
なぜ施設側は非公開に求人をするのでしょうか。それには「競合他社に求人状況を知られたくない」「不必要な求人費用をかけたくない」「厳選された応募の中からのみ採用を決めたい」などの理由があります。
非公開求人は一般的な求人よりも給与面などの待遇が良い場合が多いです。転職エージェントを活用することで、非公開の求人を紹介してもらえるかもしれません。
内部事情を把握できる
転職先の職場はどのようなところなのか。職場の雰囲気や人間関係、上司からのサポート体制、有休の取りやすさ、残業の量など気になることはたくさんあるでしょう。
エージェントはさまざまな施設に求職者を送り出しているので、施設管理者や働いている職員との繋がりが強いです。そのため職場の雰囲気や人間関係などの内部事情をよく把握しています。
転職エージェントに登録すれば、施設の内部事情を教えてもらうことができます。「転職したけど入ってみたらイメージと違った」というミスマッチの可能性を減らすことができます。
簡単に登録、利用できる
転職エージェントの登録は名前や連絡先、希望条件などを入力するだけの簡単なものです。最もオススメできるエージェントの1つ「レバウェル介護」の登録はたったの1分で終わりました。
登録したら、エージェントから連絡がきます。登録時に入力した希望条件に加え、より詳細な内容について電話や面談でヒアリングを受けます。
エージェントは現在の労働状況や希望条件を詳しく把握したうえで、最適な求人を探してくれます。紹介先は1社ではなく、複数の求人が紹介されることが多いようです。応募したい求人をエージェントに伝えたら、先方への連絡や、面接の調整、条件交渉などをすべてやってくれます。
もちろん応募したい求人が無ければ紹介を断ってかまいません。新たによい求人が紹介されるまで気長に待てば良いのです。
登録はこちら>>転職先をお探しの介護士さんに!【レバウェル介護】
上手な使い方:自分の希望をはっきりと伝える
メリットの多い転職エージェントですが、中には「登録したけどなんの意味もなかった」「利用しない方が良かった」という感想を持つ人もいます。理由は大きく分けて次の2つです。
- 希望の求人を紹介してもらえなかったから
- 担当エージェントと合わなかったから
このような状況にならないために、転職エージェントの上手な使い方についてポイントを4つ解説します。
自分の希望条件を正直に伝える
まずはエージェントに希望条件をはっきりと伝えることが重要です。たとえば転職時期について、ある程度先と考えているならそれを正直に伝えてください。他にも次のようなことを考えておきましょう。
- 基本給はいくらか
- 手当はいくらか
- 残業代は出るか
- 賞与はいくらか
- 昇給はいくらか
- 勤務時間は何時間か
- 休憩時間は何分か
- 休日数は何日か
- 勤務地はどこか
- 転勤の有無
- 事業所形態は何か(特養/訪問ヘルパー/デイサービスなど)
- 法人格は何か(社会福祉法人/医療法人/株式会社/NPO法人など)
- 有休の取得率
- 産休・育休取得の有無
- 介護休暇取得の有無
場合によっては、自分としてはまだ迷っている段階なのに、エージェントから施設見学や面接を勧められることもあるかもしれません。
しかし転職の意向を固めるにはじっくりと検討する必要があり、時間がかかるものです。自分の意向と異なる場合は、その旨をはっきり伝えましょう。
エージェントとの連絡体制を事前に決めておく
エージェントの多くは積極的に施設を紹介してくれます。そのためかエージェントからの連絡がしつこく、わずらわしく思うという介護職員の話を聞くことがあります。
対策としては、エージェントとの連絡体制を事前に決めておくとストレスなくやりとりができます。例えば連絡手段をメールやLINEのみにするとか、連絡時間帯を指定するなど具体的な希望を出しましょう。
相性の悪いエージェントは変更してもらう
転職エージェントの担当者にも色々な人がいます。中には性格の不一致で自分とどうしても合わないと感じることもあるでしょう。「なんだか気が合わない」「意思疎通がとりにくくて苦手だ」と思うなら相性の問題がありそうです。(もしくは担当者のコミュニケーション能力不足かもしれませんが…)
話しやすいエージェントと出会えることは非常に重要です。自分と合わないと感じたら遠慮なく担当者を変更してもらいましょう。また複数の転職エージェントに登録して、自分が一番話しやすいと感じるエージェントとやりとりをするのもよいと思います。
転職エージェントもさまざまありますが、口コミの良いサイトや、十分な実績を持っているサイトを選ぶと、力量のあるエージェントに当たる確率が高くなるでしょう。
とりあえず登録して、よい求人がくるのを待つ
転職エージェントに登録しても、転職先ががすぐに紹介されるとは限りません。希望する労働条件や地域、あなたの業務経験などによっては「すぐに紹介できる施設はありません」と返事をされることもあるでしょう。
転職エージェントはすべて無料で利用できます。とりあえず登録だけでもしておいて、よい求人を紹介されるまで気長に待つというのがオススメの使い方です。
待っている間、あなた自身のスキルアップもぜひ続けて欲しいと思います。スキルアップにも色々ありますが、1つは介護系の資格をとることです。国家資格である介護福祉士以外にも、居宅介護支援専門員や認知症ケア専門士など介護にはさまざまな資格があります。
資格をとらなくても一つの職場で長く働き続けることもスキルアップにつながります。希望する転職先が見つからない場合は、今の職場の仕事に専念することも大切です。よい求人が来たタイミングで、確実にものにできるよう自己研鑽を続けましょう。
ブラック施設で働く介護職員にオススメする理由
転職エージェントを最もオススメしたい人は『ブラック施設で働く介護職員』です。理由は次のとおりです。
今より条件のよい職場を見つけやすい
介護業界はどこも人手不足の状況にあり、介護職員は引く手あまたです。今よりも条件のよい、あなたにあった職場が見つかる可能性が高いのです。
世の中にはホワイトな施設もあります。ブラック施設で働く現状を打破してください。
働きながらでも、効率的に転職活動ができる
ブラック施設に勤務していると長時間労働を強いられるため、プライベートの時間確保が難しく転職活動をするのも一苦労でしょう。
そのような時でもエージェントはさまざまな転職サポートをしてくれるので、働きながらでも効率よく転職活動をすすめることができます。求人情報の確認、面接等の日程調整、施設側との条件交渉などをエージェントにお願いしましょう。
職歴を評価してもらえる
ブラック施設で働いている介護職員は間違いなく根性があります。そうでなければ早くに退職しているでしょう。
介護の経験があり、大変な環境でも働ける根性があるというのは、非常に評価される点です。その職歴をホワイト施設に評価してもらい、ホワイトな環境で自分らしく介護の仕事を続けて欲しいと思います。
まとめ:転職エージェントを上手に活用しよう
この記事では『介護の転職エージェント』の特徴や上手な使い方について解説し、ブラック施設で働く介護職員にこそオススメしたい理由を解説しました。
転職エージェントに興味がある方、ブラック施設から転職したいと考えている方の参考になれば嬉しいです。
『介護の転職エージェント』を上手に活用して理想の働き方を実現して下さいね。
オススメの転職エージェントは『レバウェル介護』です。直近の口コミ100件を徹底調査しましたが、圧倒的な高評価を得ています。「真摯に話を聞いてくれた」「アフター対応が良い」などエージェントの質の高さがうかがえます。
登録はこちら>>転職先をお探しの介護士さんに!【レバウェル介護】
どの転職サイトを選べばよいか分からず悩んでいる方は、こちらの記事もご参照ください。
あなたの転職活動が成功することを心から祈っています!
参考文献/URL
介護老人保健施設におけるケアスタッフの仕事全体の満足度・転職・離職の要因一職務における9つの領域別満足度との関連を中心に一,小木曽加奈子 他,社会福祉学,2010
介護職における離転職意思形成の分析,永井隆雄 他,社会政策,2008
介護職員のメンタルヘルス-職場環境とバーンアウトとの関連-,井村弘子 他,沖縄大学人文学部紀要,2005
NET求人広告の”人を動かす力”,川原信宏 他,広告科学,2006